公共の場で乳房を出して母乳を与えるのは是か非か。これを目の前でやられたら少年から大人の男性までどうにも困惑してしまうものだが、ブラジルでは“堂々とやってOK”という新法案が承認されたもようだ。
レストランで食事中に泣き出した赤ちゃん、おもむろに乳房を出して赤ちゃんの口にふくませる母親。周囲の男性客はもう気になって仕方がない様子だ。少し意地悪い目を向ける女性客と、小さな声で「ここでの授乳はちょっと…」と声を掛ける店長。しかしブラジルで、今後これをやったら罰金刑になることが決まった。母親ではなく、店長が罰せられることになる。
女性のパワーが非常に強いことで知られるブラジル・サンパウロ市。子育てに関してもしっかりと権利の主張を続けてきた彼女たちは今、飲食店から文化・教育施設までを含むすべての公共の場でオッパイをあげてよしという新たな権利を得たもよう。新法案の承認により、もしも授乳を妨げる者があれば1万8千円ほどの罰金が科せられることになると英メディア『metro.co.uk』ほかが伝えている。
公共の場での授乳に関して“是か非か”で結構もめてきた欧米。授乳中に「露出好きのアバズレ」といった侮辱の言葉を浴びせられる女性もいるといい、これでやっと授乳は猥褻な行為でもなんでもないことが、法の力で証明されたとサンパウロ市の女性たちは喜んでいる。
※ 画像はindependent.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)