中国・河北省で、充電中のスマートフォンでゲームをしながら通話をも試みた女性が感電により死亡したことが伝えられている。急激に高まった電圧の関係ではないかとみて警察が原因を調査中だ。
中国・河北省の石家荘市郊外でこのほど、スマホの充電中にゲームと通話をした女性が感電と思われる急死を遂げていたことがわかり波紋を広げている。河北省のメディア『hebei.hebnews.cn』が伝えているところによれば、犠牲になったのは23歳のXiaozhaoさん。今月4日、アパートの部屋でスマホの充電をしながらゲームをする中、ボーイフレンドからかかってきた電話に出た直後に突然の沈黙となり、ボーイフレンドは最悪の事態を想像。アパートに急行して変わり果てた彼女を発見し、警察に通報した。胸にある焦げ跡から、携帯電話による感電死とみてさらなる調査が進められているという。
携帯電話の事故に詳しい「河北工業大学」のLiang Guangchuan教授は、この件について「充電している時の携帯電話には、通常よりもはるかに高い電圧がかかっています。また通話の時はそれが他の機能の数倍だと覚えておくべきです。湿気がある場所での充電や、そもそもバッテリーが古くなった携帯電話に格安な充電器を使用しているようなケースが特に危険です」などと述べている。
中国であまりにも頻繁に起きている充電中のスマホによる事故。2013年7月に新疆ウイグル自治区で、南方航空の客室乗務員である23歳女性が充電中のiPhoneで通話をして感電死。そして2014年10月には四川省で、バスの中で携帯電話を充電しようとした女性がその爆発により死亡している。
また幸いにも死には至らなかった例も含め、iPhoneを製造する立場であるApple社は“充電中の発火や感電の事故はほとんどがコピー商品として格安で販売されている中国製の充電器を使用した中で発生しており、同社の正規の充電器を用いた通常のやり方での事故はまず起きていない”としている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)