旧正月で大変な数の中国人が海外旅行に出かけている様子が連日のように報じられているが、タイではこんなハプニングが起きているもよう。トイレの不潔な使い方を理由に、ある寺院が「中国人観光客お断り」と決定したのである。
タイのチエンラーイ県にあり、“ホワイト・テンプル”の異名をとる「ワット・ロンクン」という仏教寺院。1997年から一般公開を行い、海外からの観光客が多数押し寄せている。そんな中で今月3日、寺院の管理者が「中国人観光客の入場を禁じる」と発表した。
発端は彼らのトイレの使用方法にあった。寺院の一角にある“Golden Toilet”と呼ばれる美しいトイレもここの名物だが、女性用のトイレが特に不潔きわまりないという。排便しても流さない、大量のトイレットペーパーでお尻を拭いて便器に捨てたまま去っていく、そんな様子に清掃する職員はかねてから腹を立てていた。2月3日には便座の上に排便した者があり、彼らの堪忍袋の緒はついに切れてしまったのだ。
最新式のトイレに慣れてしまっているだけに、日本人もアジア諸国でのトイレの使用に戸惑うことは多い。排水管がある程度太く作られている新しいホテルは別として、遺跡など観光地を歩けばトイレは概して古く、管が細くて詰まりやすいため水のみでお尻を洗う、あるいは使った紙を専用のくず入れに入れることになる。また使用する前に料金を支払うことも多く、これはその観光スポットの保全や施設の修復費用として役立てられている。
※ 画像はbangkokpost.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)