治療の難しい病に倒れ、妻を残して先に逝くことを悟った夫。彼は妻への永遠の愛と深い感謝の気持ちをこめ、あることをお願いするために町の花屋に向かった。心打つ夫婦愛のストーリーが大きな話題を呼んでいる。
バレンタインデーに男性が女性に花を贈ることは珍しくないが、こんなに素晴らしい夫はそうはいるまい。このバレンタインデーに亡き夫からバラの花束とカードが届いたという女性が米ワイオミング州にいた。
「本当に驚きました。てっきりわが子からの贈り物だと思っていたので、差出人の名を見て言葉を失ってしまいました。」
コロラド州デンバーのメディア『kdvr.com』にそう語ったシェリー・ゴーレイさん。夫のジムさんは昨年2月に手術が困難な膠芽腫という脳腫瘍を患っていることが判明し、闘病むなしく他界していた。だがバレンタインデーであったこの14日、なんとシェリーさんのもとにあの世の人となっていたはずのジムさんから美しいバラの花束とカードが届いたというのだ。
しかも今回だけで終わりではなかった。自分が先に逝くことでシェリーさんに寂しい思いをさせることが辛かったジムさんは、その花屋に「毎年のバレンタインデーに妻のお気に入りだった色のバラを花束にして届けてほしい」とお願いし、相当の代金を支払っていた。つまりシェリーさんは2月14日がくるたびに、ジムさんからの深い愛情と幸せをかみしめることになるのだ。
「おとぎ話、ロマンチックな話には終わりがくるものよ。でもジムのおかげで私たちの愛は一生終わらないわ」と嬉しそうに微笑むシェリーさん。そして花屋のジェシー・ロウさんも、「ジムさんとシェリーさんの夫婦愛には本当に感動してしまいます。“永遠のバレンタインデー”なんてまるで映画のような話。真実の愛ですね」と興奮気味に話している。
※ 画像はkdvr.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)