2月4日、ジンバブエ大統領ロバート・ムガベ氏(90)が国民の面前で階段を踏み外し転倒した。エチオピアから帰国したばかりで疲れていたのか、それとも高齢のためか。91歳の誕生日を控えた大統領にとって転倒した姿はイメージを悪くするのか、一部のカメラマンは写真の削除を強制されたという。
ムガベ大統領は、1月30日にエチオピアで開催されたアフリカ連合(AU)首脳会議に出席。総会議長という大役を果たし、数百人の国民が出迎えるハラレ国際空港に華々しく帰国した。そこで演説を行ったムガベ大統領だったが、演壇から降りる際に5段ほどある階段の最後のステップで足を踏み外して膝をついてしまった。大統領はすぐ側近たちに助けられ、リムジンに乗りこむと逃げるように走り去った。
その後、治安当局はこの場面を撮影した一部のカメラマンに対して写真の削除を強制したそうだ。
ムガベ大統領は、2月21日に91歳を祝う誕生日パーティが控えている。大統領の妹によると、彼が高齢でも元気でいられるのは、喫煙、飲酒とは無縁であるということ。朝5時の散歩を含めた運動を欠かさない生活や、肉を少なく野菜を中心にした食事も長生きの秘訣だという。
しかし一方で、ジンバブエ1300万人の国民は苦難に喘いでいる。不況のあおりと麻薬常習者が蔓延しており、ジンバブエ保健省の発表によれば精神疾患者は130万人にも上るという。
※ 画像はindependent.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)