あたり一面に雪が積もっているにもかかわらず、もし隣人や近所の家の屋根だけ不自然に雪が溶けてなくなっているようであれば、その家では大麻が栽培されているかもしれない。このたびオランダのハールレム警察が公表した、大麻栽培の可能性がある場所の見分け方が話題を呼んでいる。
オランダはマリファナの使用が合法化されているが、この“使用の自由”の背景には一度に使用できる量が定められているなど、法律による厳格なルールが存在している。個人による利益目的のための大麻栽培は違法であり、警察は常に監視の目を光らせているのだ。
先月30日、ハールレム警察がツイッターに1枚の写真を掲載した。周囲に雪が積もっているにもかかわらず、1軒の家の屋根だけ半円形に雪が溶けている写真である。同時に「隣家の屋根だけ不自然に雪が積もっていないということはありませんか? こうした様子を発見したら、匿名でも結構ですので警察にご一報を」とメッセージを発信した。
つまり、このような現象であればそこで大麻を栽培している可能性が高いという。大麻を栽培するには常に暖房をつけておく必要があり、その熱量は高く外に逃げる熱も多い。そのため雪が積もるような日であっても、逃げた熱によって屋根の雪が溶けてしまうというのだ。セントラルヒーティングが一般的であり気密性が高いオランダの家屋では、このような現象が発生することはほぼないため、不自然な雪の溶け具合は大麻栽培の一つの目印になるとのことだ。
だがこの判別法は、雪の積もらない日や他の季節では不可能である。また「屋根の下にサウナがあると、雪がこのように溶ける可能性もあるのではないか」という意見もあり、絶対的な決め手となるわけではないようだ。
※ 画像は20min.chのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)