中国の軍事訓練において、迷彩服を着た男子訓練生が寮内のトイレで便器を舌で舐めている写真が流出し、世界の人々に衝撃を与えた事件。学校や軍は「そのような行為は一切命じていない」と釈明しているが…。
中国・四川省成都市にある『Sichuan Vocational and Technical College of Communications』という職業訓練校の寮のトイレで、Ho Liaoさんという男子学生が便器を舌で舐めるショッキングな写真が流出した。いったいなぜこのような不潔な行為が行われたのであろうか。
当時、学校では入学生に対する軍事訓練が行われており、ある班の学生たちが行った清掃を教練指導官のCai Peng氏が「手抜きだ」と厳しく説教。「寮に戻ったら罰としてそこも徹底的に掃除しろ。私が確認した際にはシミひとつ残っていないように」と命じたという。そこでHoさんは寮に戻るとこうした行動に出て、仲間が写真を撮影。SNSへ投稿されるとあっという間に拡散したのであった。
この写真について、学校側と軍は強い憤りとともに「学生が勝手に行ったこと。私どもは一切そのような行為を命じた覚えはない」と発表。学生らによる短絡的かつ意図的な行動であり、市民の間で軍事訓練への反感が強まることを狙ったものであろうと批判している。しかしこの班は罰を受ける者もなく、ほどなく解散となっていたこともわかった。人々の間では「軍事訓練中の理不尽な説教やしごきは有名。その指導官が“便器を舐めてでもキレイにしろ”と命じた可能性はある」との見方も強まっている。
なお中国では、小・中・高・大学の入学男女すべて(健康上問題がある者や留学生、外国人家庭の子供などは除く場合が多い)に対し、軍事訓練が一定期間行われている。小・中学校ではきびきびとした集団行動を目的にあいさつから整列、行進までが、そして高校で軍事的知識の教育や武術が加わり、大学からは銃の取り扱いを教わるところもあるという。
※ 画像はinquisitr.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)