高速で走ってくる多くの車をよけながら広い道路を横断し、中央分離帯にたたずむ1匹の犬を救出したペルーの警察官。その勇敢な姿を捉えた動画が人気を呼んでいる。

彼は生き物の命を救おうという正義感、そして何よりも大の犬好きであったのかもしれない。このほどペルーの首都リマの交通量の多い高速道路で1人の警察官がおびえている犬を救出し、その様子がYouTubeに投稿されると話題は瞬く間に世界に広まっていった。

道路に飛び出しては車の往来にオロオロとおののき、中央分離帯に取り残されてしまったという小さな白い犬。情報を聞きつけて現場に到着したJuan Manuel Iman Zenaさん（34）という警察官は、高速で走ってくる車や大型トラックを手で制止し、多数のクラクションをものともせず、少しずつ犬の方に歩み寄っていった。ついに捕獲した犬の首輪には連絡先電話番号があり、飼い主もあっという間に見つかったという。

Zenaさんはその後、英メディア『dailymail.co.uk』の取材に「私はやるべきことをやっただけです。動物に関しては、はねた場合でもよけた場合でも二次的な事故を招く可能性がありますから」とクールに答えた。

『ペルー動物保護協会』のCecilia Degregori会長は、Facebookを通じて“警察官の仕事とはいえ大変勇敢です。動物に関する痛ましい事件も多い中、久々のうれしい話題でした”とZenaさんを称えている。

※　画像はopposingviews.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）