アメリカの食品製造工場で、作業員が「休みたい。いっそのこと工場が操業停止にならないか」との思惑から意図的に異物を混入し、すぐさま逮捕された。消費者の口に入る前に事件を解決できたのは厳しい監視体制のおかげだという。
米『Hearthside』ブランドのグラノーラ・バーに、小さな金属が意図的に混入されるという事件が発生した。逮捕・起訴されたのは、『Hearthside Food Solutions』社のミシガン州ケントウッド食品工場で働くルーベン・グラマージョという22歳の作業員。工場内の複数個所に設置されている監視カメラがその様子を捉えていたという。警察の取り調べに対し、グラマージョは「仕事に飽きあきして休みたかった。工場が操業停止命令をくらえばいいと思った」などと供述している。1万ドルの保証金を支払って現在は保釈中だが、『Hearthside』社の敷地に近づくことは許されていない。
注目したいのは、この異物混入行為が工場出荷の前に断罪され、公表されたことである。同社は地元メディア『WOOD-TV』の取材に、「私どもはしっかりとしたセキュリティ体制で生産ラインを監視しております。よって店舗やお客様に届く商品は万全であることを保証します」と胸を張る。食品への異物混入事件の報道が続くのは日本ばかりではない。衛生管理面が徹底されていても人為的なミスや意図的な混入行為はたまに発生している。特に工場で加工されてパックされる食品の異物混入事件については、今回のようにラインの監視体制を強めることで被害を未然に防げるケースも多いのではないだろうか。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)