アメリカで昨年の暮れ、ある赤ちゃんが神様からの珍しいクリスマスプレゼントとともに誕生したと話題を呼んでいる。それは乳歯。本来は生後半年ごろにならなければ生えてこないはずのものであった。
米ミズーリ州のブランソンで昨年12月28日に誕生したアリッサ・ベイリーちゃんという女の子。この赤ちゃんが大きな産声を上げたとたんに、分娩室の全員が驚いた。その小さな口元から、なんとも立派な2本の前歯がのぞいたのである。
この画像は『abcnews.go.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。赤ちゃんのママであるジャクリーナ・ベイリーさんが『ABC7 News』の取材に、指で赤ちゃんの唇をそっと開いて見せてくれたところである。ただしこの歯で舌を噛んだり、窒息する危険性もあると知り、ジャクリーナさんは「目を離さないよう気をつけなければなりません」と話している。
こうした現象について、ニューヨークのマウントサイナイ病院産婦人科に勤務するローラ・コリオ医師は、「赤ちゃんの歯は出生時には歯茎の中ですでに存在しており、2000~3000人に1人くらいの割合で下の歯が少しばかり顔を出している子はいます。上下ともに完全に歯が生えている、そんな前代未聞の例も中にはありました。特異と言えるのは今だけで、アリッサちゃんも永久歯に生え変わる頃には他の子となんら変わらない成長をみせるのではないでしょうか」と説明している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)