アメリカのほとんどの家族がクリスマス休暇を楽しく過ごしているであろうこの時、何とももの悲しいニュースがテキサス州から飛びこんで来た。同州ジェファーソン郡のFacebookユーザーを対象に、“赤ちゃん売ります”なる広告が表示されたのである。

ショッキングな広告が出されたのは、ヒューストンから東に約130kmという米テキサス州ジェファーソン郡のボーモント市。このほどFacebook内のコーナー“For Sale Or Wanted In Setx”に「赤ちゃん売ります」との文章が掲載されたのである。指摘を受けてその広告はすぐに削除となったが、事態を重く見たボーモント市警察は捜査を開始。髪を水色のリボンで結っているかわいらしい女の子の写真にはこんな言葉が添えられている。

「赤ちゃん売ります。最高のオファーかも!?　ちなみに私はボーモント在住。赤ちゃんを取りに来てくれる人に限ります。」

ボーモント市警の警察官Doug Kibodeaux氏は地元メディアの『12newsnow.com』に、「連絡先やURLが得られないことから悪質なジョークであった可能性もありますが、もしも本気であるとすれば、子供を売ったり買ったりという行為はどちらも重罪として罰せられます」と語っている。また州児童保護局もこの赤ちゃんについての情報提供を市民に呼び掛けるとともに、「わが子を育てられないと判断した場合は、まずは私たちにご連絡を」と強調した。

テキサス州の法律において子供を売るという行為は、たとえ裕福な家庭にもらわれた方がこの子のためといった理由であろうと、金銭授受を伴う限り第三級殺人罪として扱われ、最高10年の実刑判決が下される可能性がある。さらに子供が売春あるいは人身売買の組織にわたるような場合は、第二級殺人罪として最高20年の禁固刑および最高1万ドルの罰金が科せられるという。

※　画像は12newsnow.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）