あなたには尊敬できる先輩がいるだろうか。学校や職場、そして人生の先輩…。周りにたくさんの先輩はいても、自身が手本にしたいと思えるほど尊敬できる人との出会いは限られている。このたび信頼し合う先輩と後輩の絆にスポットをあてたドキュメンタリー映像が公開された。「人との触れ合いっていいな」と思える映像だ。
ドキュメンタリー映像『ライフアドバイザーという仕事』は、全国に2万人を超えるJA共済のLA(ライフアドバイザー)のひとりに密着したシリーズで、今回で第三弾となる。
昨年6月に公開した第一弾では男性LAに密着。大学生のときに父親を亡くし、母親・弟・妹を支えてきた男性は、自身の経験からお客さんの家族に寄り添える対応を心がけている。彼は父親が身をもって経験させてくれたと感謝する。
そして12月公開の第二弾では、笑顔を絶やさず生き生きと働く女性LAをメインにし、「(笑顔は)人の気持ちを明るく前向きに元気にする」という言葉を印象づけた。笑顔があふれ、人との触れ合いに心が温まる映像だった。
今回の第三弾では、第二弾と同様に生き生きと笑顔で働く女性LAが主人公だ。そこに今回は「経験のバトン」というキーワードが加わった。彼女はこの地区に来て約18年、今はバイクや車を自ら運転してお客さんを日々訪問している。道中の川のせせらぎや青々とした稲穂が美しく、「(お客さんに)挨拶したら挨拶してくれる気持ちの良い町」と感じながらこの地域の人々と密接な関係を築いている。子育て中のお母さんであるお客さんから「子どもが増えた」という報告を受ける。顔に皺を刻んだ女性は「彼女みたいな若い人はおらんよ」とこの女性LAを真顔で褒める。
そんないつも明るい彼女(女性LA)が涙ぐむシーンがある。職場の先輩に感謝を伝える場面だ。「女性ですごく尊敬できる課長がいる」という彼女は、その先輩から仕事のノウハウや人との接し方を近くで見て学んできた。先輩は、彼女の成績が芳しくないと「どうしたの?」と声をかけ、成績がアップすると「上がったね」と必ず電話をくれた。「課長が見てくれていると思っていたから頑張れた」と感謝の言葉を伝えながら思わず涙ぐむ。隣で話を聞いていた課長も一緒に目を潤ませ、「“あなたにならお任せできるわ”と言えるLAになっていただきたい」とエールを送る。
彼女が先輩から教えてもらったことは彼女自身の中だけにとどまらず、今度は彼女から職場の同僚へと発信されている。複数の同僚の男性が、彼女について「気遣いができるところがいい」「落ち込んでいると“何かあった?”と(声をかけてくれる)、全員のことを常に見ている」と語っているが、これはまさに彼女が先輩から受け継いだ経験にほかならない。
先輩から後輩へと次々に受け継がれていく「経験のバトン」。「今からは育てていく楽しみもあるんじゃないの?」と彼女に提案したという先輩女性。これからもこのバトンは受け継がれていくことだろう。
■『JA共済』詳細 http://www.ja-kyosai.or.jp/
(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)