プレイステーション4を購入し、中学生の姪にプレゼントしようとした米コロラド州の男性。彼は今、「いったい誰がこのようなことを」と激怒している。箱を開けて中身を確認したところ、なんと大量の石が入っていたというのだ。

新品のPlayStation 4（プレイステーション4、以下PS4）を買ったはずが、箱を開けてみたら出て来たのは石。米コロラド州デンバーでいささか謎めいた事件が起きた。購入したのはIgor Bakshtさんという男性で、それは13歳の姪が楽しみにしていたクリスマスプレゼントであった。Bakshtさんは地元メディアの『KMGH-TV　7NEWS』の取材に、「誰の仕業だか、とんだクリスマスになってしまった」と怒りをあらわにしている。

そのPS4を購入したのは、ステープルトンにある「ウォルマート」で今月19日のこと。アメリカではクリスマスのラッピングは有料サービスを利用せずに自分たちで手がける人も多く、Bakshtさんもひとつひとつの品を確かめながら自宅でラッピングを行っていたという。そんな中で姪に贈るPS4の箱の中身がおかしいことを発見。それはなんとビニールで梱包された多数の石ころであった。

Bakshtさんは店やウォルマートの本部に幾度も連絡を取ったが、「こちらに非があったとどう証明するつもりですか」と言われるばかりであった。購入した後にBakshtさんあるいは第三者が中身を入れ替えた可能性を彼らは指摘。PS4は実物を陳列せず、在庫の管理も徹底されている高価な商品であるだけに、ウォルマートとしても易々と新しい商品を差し出すことはしなかったのだ。

だが、鍵が付いたキャビネットから商品の一つを取り出してBakshtさんに渡した店員が、「それは実はあるお客さんから返品された品でした。ほかのPS4の箱に比べるとやけに重い気がしました」などと話したことから、ウォルマートも調査を始めたもよう。24日夜にはBakshtさんに電話で「箱をお持ち下さい。返金します」と伝えたという。

工場、問屋、ウォルマートで商品管理にあたる従業員、運送業者、購入者そのすべてを監視カメラで追わない限り犯人は見つからないであろうこの事件。Bakshtさんの話自体を「嘘くさい」とみるメディアもあるが、実は数年前からニンテンドー3DS、iPadを買った客について、まったく同じタイプの事件が全米のあちこちで伝えられていた。

※　画像はtheblaze.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）