ハンバーガーよりピザが好きというアメリカ人は多い。それだけにピザのチーズにこだわりを見せ、「冷めたピザだけは許し難い」という人も。米ミズーリ州ではこんな発砲事件が起きていたようだ。
このほど米ミズーリ州セントルイス郡のジェニングスで、衝動的に人を銃殺しようとした女が逮捕された。事の発端は一枚のピザ。故・小渕恵三氏が総理大臣であった当時、『ニューヨーク・タイムズ』紙が“冷めたピザ(のように味気ない政治家)”と表現して世界の苦笑を買ったことは有名、ピザの温度はアメリカ人にとって非常に重要なものなのである。
地元メディアの『St. Louis Post-Dispatch』が報じているところによれば、日曜日でデリバリーピザが大盛況という21日午前、「Papa John’s Pizza」の配達ドライバーは一枚のピザをジャネット・アベニューの注文主のもとへ届けた。しかし家人の女はそのピザが冷たいと怒り、ドライバーをほうきの柄で突くとドライバーもカッとなって女を激しく突き飛ばす。すると女はあるものを取りに家の中に入った。
それは一丁のライフル銃。配達ドライバーは猛スピードで逃げ、安全を確かめると警察に通報。怒りがおさまらない女はシルバーのポンティアックに乗ってドライバーを追いかけており、ドライバーは警察に「15mほどまで近づかれ、自分の背に向け銃が一発放たれた」と説明している。また警察が現場に駆けつけた際も女はさらに発砲し、殺人未遂と銃刀法違反につき逮捕された。最初の銃声について証拠となる銃弾が現場に落ちていないか捜索が続いている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)