超名門医学部で有名なアメリカの「ジョンズ・ホプキンス大学」で、入試の合否を知らせるメールに深刻なミスがあったことが発覚した。不合格者の約300人に“おめでとう!”と送信してしまったのである。
貴重な医学情報や研究データを多数発信する、医学部においては全米屈指の名門といわれる米メリーランド州ボルチモアの「ジョンズ・ホプキンス大学」。ここのアドミッションセンターが受験者に対して誤った合否メールを送信していたことがわかり、学校内外から強い批判が集まっているもようだ。
『ワシントン・ポスト』紙が伝えているところによれば、このたび“Dear ○○○, Welcome to the Class of 2019!”との合格メールを受け取った者のうち、294人が実は合格ではなかったとのこと。285人が不合格、9人が保留(補欠)であったことが送信後に発覚した。副学長のデヴィッド・フィリップス氏は同紙に、「ヒューマンエラーによるミスです。ある業者に任せていたところ間違ったリストに“合格”と送ってしまったということでした」などと話し、ぬか喜びさせてしまった受験者には、陳謝の言葉とともに事実を告げるメールを追って送信したという。
天国から地獄に突き落とされた気分だと怒る受験生とその家族。超名門大学を目指して努力を積んできた日々を思えば、「お詫びもメールなどではなく、せめて電話や手紙を使ってもっと真摯に」との声が出ているもようだ。今年2月には、難関校の「マサチューセッツ工科大学」が奨学金授与に関するメールを不合格となった数千人に送信し、怒りを買っていた。もっともひどい例は「カリフォルニア大学サンディエゴ校」。2009年、彼らは本来不合格であった28,000人を含む46,000人の受験者全員に合格メールを送信していた。
※ 画像はwashingtonpost.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)