フロリダ州でこのほど、頭に矢が貫通したままの60代女性の遺体が発見され、その後女性の実の息子が逮捕された。親子の間にどのようなトラブルがあったというのか、取り調べに対してはよく喋る被疑者だが謎も多いもようだ。
米フロリダ州オカルーサ郡で、母親を殺害したとしてマイケル・ワトキンスという42歳の男が逮捕された。マイケルは先月30日昼すぎ、銃、弓矢、ナイフを使って65歳の母グロリア・ワトキンスさんを殺害。クリスマスの装飾を依頼されていた業者がグロリアさんの自宅を訪れ、頭部に矢が刺さった状態で倒れているグロリアさんを発見したという。
郡保安当局に対しマイケルは犯行を認めているものの、動機については「僕のダイヤモンドを母が盗んだから。それに母は父を癌にさせて殺した。僕だっていつか同じ目に遭う。だからこっちが先に殺したんだ。母の遺体を見たか? ああいうのをまさに“死”っていうんだよね」などと話しているとのこと。精神心理面を観察しながら慎重な取り調べが続いている。逮捕時にはひどく暴れ大きなナイフを隠し持っていたこともあり、保安官はマイケルに対し2度スタンガンを使用せざるを得なかったと発表している。
アメリカの殺人事件は親族による犯行が非常に大きな割合を占めている。10月にはニュージャージー州で、第一級殺人罪につき15歳から30年間も刑務所生活を送った40代の男がやっと出所。しかし自宅で温かく迎えてくれた母親を口論の末に殴り殺し、刑務所に逆戻りという事件が起きていた。またドラッグの影響や精神不安定な状況での殺人もあとを絶たず、犠牲になるのは子供たちであることも多い。9月にはサウスカロライナ州で、「この子らが俺を殺して犬のエサにしようとしている」との妄想から30代の父親が幼い5人のわが子を次々と殺害して逮捕された。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)