海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】“カエル”ジュースが万病に効く? ミキサーにかけ蜂蜜味で飲むペルーの人々。

南米・チチカカ湖のあたりに暮らす人々の間では、カエルには滋養強壮のための優れた栄養分がたっぷりと含まれていると古代から信じられてきたそうだ。女性たちは集めたカエルを自宅のキッチンで…!?

幼い息子の気管支ぜんそくも、年頃の娘の貧血も、私の心身の不調も主人の精力減退も治したい。ペルーとボリビアにまたがるチチカカ湖のあたりに暮らす女性たちは、うつから結核まで万病に効くと信じて連日のようにカエル・ジュースを愛飲しているという。

カエル・ジュースとは、獲ったカエルを自宅に持ち帰り、キッチンのカウンタートップに頭を打ち付け、皮をはがして作る。それをニンジン、マカの根、蜂蜜とともにミキサーに入れ、完全に混ざりあうと黄緑色のドロッとしたジュースのできあがり。ペルーの首都リマでは、これを栄養ジュースとして販売するパーラーも人気だという。

ニンジン、マカの根はとりあえず体によさそうだが、肝心のカエルに関し、このほどリマにある医科大学のTomy Villanueva博士は「チチカカ湖付近では“チチカカミズガエル”が絶滅の危機にさらされている上、カエルがヒトの健康増進に役立つといった証拠は栄養学的にも科学的にも得られていません」として、カエル・ジュースを飲む習慣にキッパリとNGを突きつけた。

先祖代々からの言い伝えを信じて守る、世界各地のこうした珍しい食文化。すぐれた民間療法や薬草茶など先人の知恵には感謝するものも多いが、時には理解できないというモノもあるようだ。

※ 画像はbellinghamherald.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)