米フィラデルフィアのマクドナルドで、このほど客が店員をナイフで刺すという事件が起きた。深夜11時に「閉店の時間です」と告げられ、それが我慢ならなかったようだ。
会話に夢中になっている中で、店員からそっと「閉店のお時間になりました」と告げられるとガッカリしてしまうもの。だが客が閉店間際と知りながらの入店であったか、あるいは時間の経つのも忘れてすっかり長居してしまったか、普通はそのどちらかであり文句を言うことでもない。しかし米ペンシルベニア州フィラデルフィアのとあるマクドナルドでは、営業時間の終了を告げられたことが不愉快だとして、客が店員を刺して逃走するという事件が発生した。
事件は3日、すでに客足も途絶えた深夜11時にフィラデルフィアのグレイズフェリーアベニューにあるマクドナルドの店舗で起きた。ピンク色のジャケットを着た女性とともに食事をしていた男の客が、閉店時間をめぐってカウンターで店員と口論。ひとりの店員とともに店の外に出るとそれが激化し、ポケットから取り出したナイフで男は店員の背中を刺して逃走した。一部始終を店の内外に設置された監視カメラが捉えており、フィラデルフィア市警は市民に逃げた男についての情報提供を呼びかけ、その行方を追っている。刺された店員は「ペンシルベニア大学付属病院」に救急搬送された。命に別状はないもようだ。
近年、ファストフード店で客がキレて店員に暴力をふるう、あるいは刃物を向けるという事件があまりにも多発しているアメリカ。土地柄にもよるが、“護身”と称して武器を普段から携帯して安易にそれに手をかける者は増える一方である。
※ 画像はphiladelphia.cbslocal.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)