憎いと感じる相手がいたとしても、普通は「殺してやろう」とまでは思わないものだ。だが米ミシガン州の10代の少女は、それを実行に移すため殺し屋を雇おうとして逮捕された。この後の人生を刑務所で過ごす可能性も十分にあるという。

米ミシガン州でこのほど、10代の少女2人がある男に殺意を抱き、プロの殺し屋を雇おうとして殺人教唆の容疑で逮捕された。金銭ですべての片を付け、アリバイ工作のため自分たちが手を下さずに捜査のかく乱を狙う、そんな悪質な計画に有罪となれば2人には終身刑を言い渡される可能性があるという。

同州のメディア『detroit.cbslocal.com』が伝えているところによれば、逮捕・起訴されたのはオークランド郡のウォーターフォード・タウンシップに住むミア・レイ・ブシェミ（18）とダリス・エメリー・フォーゲル（19）。2人はジェネシー郡フリント在住のある男に対して恨みを抱いていた中で先月、インターネット情報で見つけた殺し屋に連絡。今月4日に密会し、2,000ドル（約23万円）で殺人を代行してくれるよう話を持ちかけた。しかし実はその殺し屋、おとり捜査中のオークランド郡の保安官であった。

あっけなく御用となったブシェミとフォーゲル。“自称”殺し屋に相談しただけで契約も交わされておらず、実際には事件も起きていない。だが2人は男への強い嫌悪感や殺してやりたいという気持ちを生々しく口にしており、終身刑の可能性があるという。殺し屋を利用しようとする者への刑罰は非常に重い。契約が交わされて（殺人教唆）実際に殺人が行われた場合、殺し屋も当然刑罰の対象となるが、教唆した側の方が重い罰を言い渡されることも多いそうだ。

※　画像はdetroit.cbslocal.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）