米バーモント州の大型ショッピングモールでこのほど、ある有名ショップがグランドオープンを迎えた。ワイルドで大型の鳥がゲストに呼ばれたが、予想に反したショッキングな展開となってしまったようだ。
バーモント州バーリントンの「Town Center Mall」というショッピングモールで7日、有名アウトドアショップの「L.L. Bean」がグランドオープンを迎えた。しかし、イベントを盛り上げるためにゲストとして呼ばれた鷹とワシミミズクが大ゲンカ。無数の鳥の羽が空中に舞う修羅場と化したことを地元メディアの『burlingtonfreepress.com』が伝えている。
「L.L. Bean」から声がかかり、鳥を連れてそのイベントにやってきたのは、全米各地に引っ張りだこという『Talons!A Bird of Prey Experience』の“鷹使い”のメンバー。ニューヨークに本拠地を構えるこの組織は、大型の鳥とともに体験型イベントや教育施設、スポーツ、アトラクション、商業イベントなどに呼ばれ、彼らがダイナミックに飛び立つ姿や習性を間近で見て理解してもらいながら、人々に地球環境保全を訴え続けてきた。
これまで6年にもわたり、あらゆるイベントを盛り上げてきたその鷹とワシミミズク(フクロウ科)のチーム。だが今回だけは調子が異なったようだ。最初にツメを立てて攻撃をしかけたのはワシミミズクで、鷹は金切り声をあげ数分にわたり丁々発止が繰り広げられたため、客も逃げ惑う始末。鷹使いのローリー・シューマッハさんがやっとのことでリーシュを手繰り寄せ、互いを離したが、せっかくのイベントは大失敗となってしまった。
ライオン、馬、犬などでは、彼らと気持ちを通じ合わせることができる“ウィスパラー”と呼ばれる人々の存在が話題になるが、『Talons!』の主宰者であるシューマッハさんもそうした自負が強かっただけに、このたびのアクシデントではかなり傷心したもよう。何年もかけて飼い慣らしたつもりでも、本来野生である動物の気分や体調を人間が完全にコントロールすることはやはり難しいのであろう。
※ 画像はburlingtonfreepress.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)