アメリカ同時多発テロ事件で無残にも崩壊した、ニューヨークの超高層ツインタワービル「世界貿易センター」。あれから13年、新しく「1 ワールドトレードセンター」がこのほどついに完成したことが伝えられている。
13年前の2001年9月11日に起きたあの忌まわしい同時多発テロ事件により、ニューヨークのシンボルのひとつであった超高層ツインタワービル「世界貿易センター(World Trade Center)」は完全に崩壊した。ボストン発ロサンゼルス行きアメリカン航空11便が午前8時46分に北棟に激突し、同じくボストン発ロサンゼルス行きユナイテッド航空175便が午前9時3分に南棟に激突。ともに爆発炎上し、その後ビルも崩壊した。
2002年5月には完全に残骸を撤去し、2006年にはグリニッジ通りに「7 ワールドトレードセンター(Seven World Trade Center 略称:7 WTC)」が完成。7 WTCはかつてのツインタワーの約2分の1の高さ(52階)であり、遺族の感情を慮って慰霊やメモリアルの精神を忘れない中にも、最新オフィスビルとしての機能を追求した造りとなっている。
そしてこのほど、2006年からフルトン通りにて建設が進められてきた「1 ワールドトレードセンター(One World Trade Center 略称:1 WTC)」が完成。デイヴィッド・チャイルズ氏の設計により非常に印象的なフォルムとなっているが、あの忌まわしい経験から、全体が熱線反射ガラス張りながら最も安全で頑強なビルを目指したという。総工費は39億ドルでフロア数は104。米国では最もノッポのビルとなり、尖塔を含めると地上541mにも達する。オフィスとしてリースされるのは60%のみだそうだ。
ワールドトレードセンターについての再建計画は、慰霊場、商業施設や交通ターミナル施設なども含めると多岐にわたるが、ビルはこの1 WTCや7 WTCを含む6つの超高層ビルが建つことになる。
※ 画像はcnet.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)