南アフリカのクワズール・ナタール州にある自動車修理店に、1台のメルセデス・ベンツ車が突っ込んだ。店の従業員がさらに驚いたのは、その運転席から全裸の男が出てきたからである。
11月3日、自動車修理店にいた従業員は「爆発音が聞こえた」という。道路からやってきたメルセデス・ベンツ車は、店舗ガレージを乗り越えると、修理用に吊り上げられていた車にぶつかり、さらにフォルクスワーゲン車に突っ込んでようやく停止した。メルセデス・ベンツ車のボンネットは、吊り上げられていた車が落ちて大破。フォルクスワーゲン車を点検していた従業員は、ちょうど車両の下に潜って作業をしていたため九死に一生を得た。
動かなくなったメルセデス・ベンツ車から飛び出してきたのは、26歳の全裸の男だった。彼は「捕まえられるものなら捕まえてみろ!」と叫ぶと、外へ走っていった。
しかし、その直後に駆けつけた警察官が男を逮捕。男は警察車両に乗せられるとそのまま熟睡してしまった。目撃者によると、車両内で目が覚めた男は今がいつなのか、なぜ自分がここにいるのか分かっていなかったようだ。
警察はメルセデス・ベンツ車内を確認したが、男が着ていただろうと思われる衣類や靴もなければ、ドラッグや銃などもなかった。男は飲酒運転でもなく、世間一般の男性に見える。突っ込んだ店の顧客でもなければ、従業員の知り合いでもないという。
そして何よりも驚くべきことは、通報してもなかなか駆けつけないことで有名な警察が、救急車より早く到着したことだ。しかし、これには理由があった。実は赤信号を無視して走行したこの男を警察官は追跡していたことが判明。だが、まさか全裸であったとは思っていなかったらしい。
修理店によると、被害総額はおよそ25万ランド(約250万円)、男が保険に入っているかどうか確認を急いでいる。
※ 画像はiol.co.zaのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)