生まれつきの盲目で楽譜が読めない中、いつの間にか鍵盤を奏でることを覚えていたスロバキアの3歳の男の子。その巧みな演奏技術が動画で公開され、“盲目の神童現る”と大騒ぎになっている。
スロバキア共和国の首都ブラチスラヴァからすぐの、イヴァンカ・プリ・ドゥナイ(Ivanka pri Dunaji)という地区に暮らすブランコ君(Branko Dvorecky、3)には、生まれつきの盲目というハンデがある。だがワーグナーやチャイコフスキーをはじめとするクラシック音楽の楽曲を聴いているうちに古いシンセサイザーで遊ぶようになり、いつしか耳で覚えた曲をそれで再現するように。1年ほど経った今では、盲目の神童と呼ばれるまでに腕を上げている。
こちらは先月30日、父親のマーティンさん(37)がYouTubeにブランコ君の名でアカウントを作成し、“Trochu klasiky”というタイトルで投稿した動画である。レッスンひとつ受けたことがないのに、バッハを弾くまでになったブランコ君については「絶対音感の持ち主だ」との声が続出している。
母親のエレナさん(35)は、「ブランコが盲目であることを長いこと悲観していましたが、今はこの子が神様からの最高の贈り物のように思えてなりません」と話す。また隣に暮らすラディスラフさんは漏れてくるピアノの音色に、「てっきりマーティンさんが弾いているのだと思いました。ブランコ君だと知った時は本当に驚きました。まさに神童、現代のモーツァルトですね」と興奮気味だ。
※ 画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)