中国・四川省の20代女性が、「ケンタッキーフライドチキン」に来店したまま1週間もそこで過ごしていたことが伝えられ、話題を呼んでいる。目的はヤケ食い、理由は“もちろん”失恋であった。だがその1週間で彼女の心の傷はすっかり癒えたそうだ。
中国・四川省成都に暮らすタン・シェンさんという26歳の女性は、恋人にふられたばかり。傷ついた心で向かったのは暮らしているアパートからも近い24時間営業、定休日なしの「ケンタッキーフライドチキン」であった。そこにじっと佇み、お腹がすけばお気に入りのチキンを好きなだけ頬張り、眠くなればテーブルに伏せる。気が付けばなんと1週間もそこで過ごしてしまったことが伝えられている。
タンさんは独り暮らしをしているため、ファストフード店のようなにぎやかな場所にいると孤独を感じずに済む。何人もの男性が1人で入店する様子に、男なんて星の数ほどいると実感することもある。店の従業員もシフトで次々と交替するため長居しても最初は気づかれなかったが、3日も過ぎるとさすがに話題に上るようになり、度々「大丈夫ですか」と声をかけられるようになったという。
本人の疲労もたまり、1週間を過ぎたところでついに店を出ることになったタンさん。すでに情報を聞きつけてメディアの取材を受けるようになっていた彼女は、「いい加減チキンの味にも飽きちゃった。でも充実した1週間だった。ここに居られてよかったわ」と晴れ晴れとした表情で語り、職場にも辞表を提出し、新たな人生を歩むと決めたそうだ。
※ 画像はuk.news.yahoo.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)