車に乗ったままハンバーガーとコーヒーを買う、あの手軽さを弔問でも…!? ファストフード店を訪れる感覚で、アメリカでは「ドライブスルー式弔問」という葬儀業者の新サービスがじわじわと話題を呼んでいる。
先月17日、『WJBK / FOX 2 News Detroit』さんが、“Last look lane:Drive-thru service offered at Michigan funeral home”というタイトルでYouTubeに1本の動画を投稿した(画像はそのサムネイル)。米ミシガン州サギノーのとある葬儀業者が、仰天の新サービスを始めたことを伝えたものである。
『Paradise Funeral Chapel』は2008年に開業した。葬儀のための教会を持ち、『Forest Lawn』という有名かつ大規模な墓地の隣に位置している。もちろん従来通りに弔問客が参列する中で告別式を行うことも可能だが、ここで最近スタートしたのが“ドライブスルー式弔問”。これは3年ほど前にバージニア州のある業者が始めたもので、米国でじわじわと知名度を上げている。
この『Paradise Funeral Chapel』では、遺体が納められた白い棺がドライブスルーのレーン脇の大きなガラス窓のそばに安置されている。普段カーテンは閉められているが、センサーが車を感知すると芳名帳に記録するよう指示し、続いて音楽が流れ、3分にわたりカーテンが開かれる。弔問者はそこで敬意を込めたお別れの言葉を死者にかけることになる。葬儀は身内のみがチャペルに集まり「家族葬」、そして弔問客は手軽にドライブスルーでお別れ。仰天のこのサービスが日本にも導入される日は来るのであろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)