SNSが原因となった殺傷事件や自殺をこれまで何度お伝えしてきたことか。悪口を書かれてキレた、あるいはいじめに苦しんだ末の自殺という事件が多い中、このほど英国で起きた事件は20代の男の嫉妬が原因。Facebookのある機能が災いしたもようだ。
少し前に英ノッティンガムシャーのマンスフィールドで、スコット・ハンフリーという27歳の男(写真左)がSNSトラブルにより友人を殴り殺して逮捕され、このほどノッティンガムクラウン裁判所により4年4か月の実刑判決を言い渡された。SNSで不愉快なことを書かれたことが発端となって起こる事件は多いが、英メディア『dailymail.co.uk』が伝えているところによれば、この一件はFacebookで異性などに「あなたのことが気になっています」と軽くちょっかいを出してみる、“Poke”と呼ばれる機能が原因であったようだ。
ハンフリーに殺されたのは友人であった29歳のリチャード・ロヴェットさん(写真右)。あるパーティの帰りに2人で乗ったタクシーの中で、自分が交際を始めた女性に対してロヴェットさんが“Poke”を利用してアプローチをかけたことを知り、ハンフリーは激怒。「君と交際しているとは知らなかった」と釈明するロヴェットさんを許さなかった。さっそく喧嘩となり、車を降りるとハンフリーに押し倒されたロヴェットさんは歩道に強く頭を打ちつけ流血。それでも執拗に殴られ、搬送先の病院で死亡した。ハンフリーはいったん現場から逃げ出した後、自ら警察署に出頭。過失を認めるも殺意はなかったと主張したという。
Facebookにその日にあったことを何でも綴り、いろいろな情報を友人知人と共有する中で、気になった相手がいれば軽くアプローチをしかけていたロヴェットさん。遺族はメディアの取材に「なんという無駄な死に方でしょう」と語り、落胆はかなり大きいもようだ。
※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)