インドでこのほどヒンズー教徒が集う「Dussehra」という祭典が行われたが、ある会場では30名を超す死者が出ており、電線が群衆の頭に向かって落ちてきたことが一部情報として伝えられている。
インド各地で3日、「Dussehra(ダシェラ)」という祭典が盛大に行われ、大勢のヒンズー教徒が参加した。だが数千人が集ったインド東部ビハール州の「Gandhi Maidan」という会場ではある箇所にいた人々が次々と死亡し、原因についての調査が進められている。
伝えられている死者の数は32名。負傷者も20名ほどおり、犠牲になったのはほとんどが女性と子供であった。何らかのアクシデントが一箇所で発生したことは間違いないが、群衆は魔王「ラーヴァナ」の巨大な像が大きな炎に包まれて燃え尽きる様子を見守っていたため、目撃情報は乏しいとも伝えられている。インドではこうした祭典や大規模な集会で群衆なだれが起きることが多く、このたびの件についても当初はそれが原因とみられていた中、頭上から電線が垂れ下がり人の頭や体に触れて感電死したとの情報が浮上した。
毎年9月~10月に10日前後の日程でインド各地で催されるこの祭典は、美しい妻シーターを誘拐されたラーマ神が、魔王ラーヴァナを倒して妻を取り戻したその勝利を称えて始まったもので、今では性欲、怒り、執着心、強欲、自己顕示欲、嫉妬心といった心の中の「悪」に打ち克とうという趣旨で行われている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)