米テキサス州で12年前、父親と暮らしていた4歳の少女が実母に連れ去られ、行方不明になるという事件が起きた。諦めきれずに再会できる日を祈り続けた父親に、ついに女神は微笑んだ。遠く離れたメキシコで少女が発見されたのだ。
米テキサス州ヒューストンで2002年4月、父親のグレッグ・アレンさんと暮らしていた中で、突然姿を消してしまったサブリナ・アレンちゃん。離婚により、産みの母親ながら親権を失ったダラ・ローレンスがサブリナちゃんを連れ去ったことは明白であったが、家庭内騒動といった印象も強く、警察の捜索活動が実を結ぶことはなかった。あれから12年。先月28日にメキシコでサブリナちゃんが無事発見され、大きな話題となっている。
その行方不明事件はやがて風化していったが、どうしてもあきらめ切れなかったグレッグさんは2人が国境を越えてメキシコに暮らしている可能性があると考え、「Klein Investigations & Consulting」という私立探偵事務所に調査を依頼。するとメキシコ警察がトラスカラ州の小さなアパートで暮らしているダラとサブリナちゃんを発見し、FBIも捜査に協力。ダラはサブリナちゃんの誘拐容疑で逮捕され、身柄はテキサス州トラヴィス郡の刑務所に送られた。ダラはサブリナちゃんを学校に通わせていなかったばかりか、グレッグさんについて「妻に暴力をふるう小児性愛者」と教え込んでいたため、カウンセリングが必要な状態であったという。
行方不明となった時、たった4歳であったサブリナちゃん。17歳に成長した姿で父の待つヒューストンに戻っていったが、再会はまだ果たしていない。同州のメディア『KVUE News』とのインタビューでグレッグさんは、「12年の月日はあまりにも長く、不安な私は“抱きしめてもいいかい?”と尋ねてから娘をハグするでしょうね。少しでも昔のことを覚えていてくれると嬉しいのですが…。子供の頃のように私に甘え、身も心もリラックスし、早くこの家での生活に馴染んでほしいです」などと語った。
※ 画像はindependent.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)