数日前のこと、1日に100回ものオーガズムに襲われ、日常生活もままならなくなっているアメリカ人男性の話をご紹介した。このほど行われた海外TVとのインタビューで思わず泣き出してしまったその男性。彼を心配する声が世界中で高まっている。
まず聞きなれない「持続性性喚起症候群(Persistent Genital Arousal Syndrome)」という病気。極めて珍しいこの病気はこれまで女性患者ばかりと言われてきた中、勇気を持って告白した初めての男性が米ウィスコンシン州トゥーリバーズに暮らすデール・デッカーさん(37)であった。彼は日常の何気ないシーンにおいて体がいきなり性的興奮状態となり、オーガズムが生じてそれが日々幾度も繰り返されると嘆く。2012年9月、椅子から立ち上がった瞬間にぎっくり腰を起こし、椎間板ヘルニアと診断された時からその症状が始まったため、医師からは骨盤神経の外傷が生殖器の過敏反応につながった可能性があると説明されたそうだ。
勃起を伴うだけに、人目が気になり公の場所にほとんど出られず、仕事も辞め妻のエイプリルさん(33)ともベッドは別。クリスチャン君(12)、タイテン君(11)という幼い息子のよきパパであるだけに、デールさんは「家庭がギクシャクすることが非常に怖い」と話していた。そんな衝撃的な告白を行ったデールさんが、このほど衛星を通じて英メディアITVの情報番組『This Morning』のインタビューに応じ、沈鬱な表情で近況をこう語った。
「勇気を持って告白したものの、それによりすべてが変わってしまいました。仕事だって見つからない。こんな僕に客の相手をさせるわけには行かないと言われます。職探しだなんて、今の私にはとても…。」
「息子とフットボールやサッカーをして遊ぶどころか、もう何もできない状態です。学校の友達が僕の話題を持ち出したらしく、息子たちは今“オーガズムって何?”と興味津々です。11歳の子にこの病気をどう説明すればいいのでしょうか…。」
こう話すと、白いハンカチでこぼれる涙をぬぐったデールさん。本当に多くの人々が彼に同情を寄せるものの、アドバイスのしようもない状況だ。いずれにせよその病気を研究している医師らは、「患者が苦悩と絶望感を抱えたまま自殺するケースがある」としてデールさんの精神状態を心配する。一日も早く治療法を見つけてあげて欲しいものである。
※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)