飼育係の男性の脚にすがりつき、「お願い、行かないで。もっと遊んでよ」と哀願する幼いパンダ。人工繁殖に気合が入れば入るほど、パンダと飼育係の結びつきは実の親子以上に強くなっていくそうだ。
うまくなだめながら、「ハイハイ、また明日ね。どうかその腕を離してね」とでも言っているのであろう。パンダの飼育係は授乳ほかの世話を終えるとパンダをそれぞれの檻に戻すが、毎回そこを出るたびに大変な思いをするそうだ。幼いパンダが両腕で思い切り飼育係の脚にしがみつき、決して離れようとしないため身動きがとれなくなってしまうというのだ。
11日、『Trends TV』さんが、“Cute Panda Cub Hugs Zookeeper’s leg”というタイトルでYouTubeに1本の動画を投稿した。パンダの繁殖施設として有名な中国・四川省の「成都パンダ基地」では檻に中国中央テレビ(CCTV)の監視カメラが設置されているが、そこで捉えられた何とも愛らしい映像である。
ここのパンダは野生ではなく懸命な人工繁殖の努力の賜物。着実に頭数を増やすことが目的で、誕生した赤ちゃんパンダは大変貴重な宝物として蝶よ花よと大切に育てられる。ただでさえ寂しがり屋で知られるパンダだけに、生まれてすぐの頃から優しく世話してくれる飼育係は母親以上の存在だという。
※ 画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)