米インディアナ州ジェファーソンで11日、46歳の女性が元恋人の33歳の男によって殺害された。だがこの男は遺体をバラバラに切断しただけでなく、その一部を切り取り調理し食していたことが明らかとなった。
毎朝10時の始業時には必ず職場にいるはずのこの女性が、今月11日に限って始業時間を過ぎても姿を見せなかった。心配した同僚たちが警察に通報したことで、この事件が明るみに出た。
女性宅を訪れた警察官らは、その浴室で凄惨な光景を目の当たりにした。防水シートで覆われた浴槽の中からは、割られた頭蓋骨、手、脚、そして胴体など細かくバラバラに切断された女性の遺体が発見されたのだ。またある部屋のテーブルの上には、血まみれの皿やトング、フライパンなどの調理器具が切り取られた皮膚や骨と重なり合うように置かれており、犯人が何を試みようとしたのか推測できるような状況であったという。
犯人と思われる男は警察官がやって来た後も女性宅に留まっていたため、警察官によってその場で拘束。殺人及び死体損壊の罪で逮捕された。
その後の調べで、この男と被害者の女性は16年前に別れた元恋人同士であったことが判明した。男は11日午前3時頃、ジェファーソンで暮らす女性の家に押し込もうとしたのだが、女性が警察に通報したため一旦その場から逃亡。だが再び女性宅を訪れ、犯行に及んだものと見られている。
警察の取り調べに、男は女性を殺害後その心臓、肺そして脳の一部を調理して食したと話したものの、その後この供述を撤回しており、「お前たちは間違っている」「俺の本当の名前はゼウス・ブラウンだ」などと意味不明なことを口走っているという。なぜ男が女性を殺害しその遺体を食するに至ったのか、動機は明らかとなっていない。
1998年に当時の17歳の恋人を射殺、また自身も自殺を試みたが失敗し逮捕されるという前科を持つこの男は、裁判所からは「再犯の危険性がある」と見なされたが、2012年に500ドル(約5万4000円)の保釈金を支払い釈放されていた。
※ 画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)