南米発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【南米発!Breaking News】ブラジルに世界最高齢の男性? 1888年生まれの126歳と役所が認定。

ブラジルに世界最高齢者と思われる男性がいることが分かった。人生の節々で起きた世の中の大きな出来事を語り、誰も知らない歌を口ずさむその男性。役所の担当者が慎重に面談し、史実と照らし合わせて「126歳で間違いないでしょう」と認定したのである。

ブラジル北東部セアラー州の奴隷村で生まれ、サンパウロ州バウルのコーヒー農園で長く働き、現在はバウルの老人ホームに暮らすホセ・アギネロ・ドス・サントス(Jose Aguinelo dos Santos)さん。結婚の経験はなく、米と豆を中心にした食事を1日に4回摂り、タバコは1日1箱を50年も吸い続けてきたが、健康状態に問題はなく杖ナシで散歩する健脚が自慢だ。入浴は嫌いだが歌は好き。周囲の高齢者ですら誰も知らない曲を口ずさむという。

そんなホセさんとこのほど役所の担当者が面談。多角的に質問した結果、「1888年7月7日に生まれた」という出生証明書を与えた。「両親はアフリカ系の奴隷で5人きょうだい。26歳の時に第一次世界大戦が勃発。ブラジルにサッカーの神童ペレが誕生したのは52歳の時。ブラジルが1950年にワールドカップを開催した時は62歳。すでに年金受給者になっていた65歳の時、イギリスで女王エリザベス2世の戴冠式が行われた」。ホセさんが語る自分史と世の中の大きな出来事の年号は一致し、奴隷村について語られた詳細も事実そのものであったという。もちろん誰も知らないというホセさんの鼻歌も証拠のひとつとなった。

こうしてホセさんは満126歳と認定されたが、世界最高齢者の座に君臨するには、炭素の放射性同位体14を用いた「放射性炭素年代測定法」による専門的な確認が今後に必要だという。ちなみにこれまで確認されている最高齢者は、フランス人のジャンヌ・カルマンさんという女性。122歳半まで生きて1997年に他界した。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)