南米発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【南米発!Breaking News】世界最大級2メートル超の大腿骨を発見。新種のティタノサウルスと専門家。(アルゼンチン)

近年、世界のあちこちで骨が発見されるようになっているティタノサウルス形類の新種の恐竜の骨。このほど南米でその超ビッグサイズの大腿骨が完全な形で発見され、大きな話題となっている。

このほどアルゼンチンのパタゴニア・チュブ州トレレウから西に約250kmというLa Flechaで、地元の農民が長さ2メートル超という世界最大級の恐竜の大腿骨を発見した。その骨から推し測られる恐竜のサイズがスゴイ。体重は約77トン、頭から尾の先までの長さは約40メートル、立った時の足底から頭頂部までの高さは約20メートルと推定され、これは7階建てのビルの高さに相当するというのだ。

この写真は英『bbc.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。『BBC Natural History Unit』の番組クルーがさっそく現地に飛び、撮影を行っている。ティタノサウルス類の新種の恐竜については近年世界各地で生息していたことが確認されていたが、これほど巨大な大腿骨がほぼ完全な形で発見されたことは非常に珍しい。同じ個体の骨が次々と現れ出ることに期待が寄せられており、すべての骨を合わせると150ピースほどになるそうだ。

学者らはこれを、今から約1億~9500万年前の白亜紀後期にパタゴニアに生息していたティタノサウルス形類の新種の恐竜のものと判断。史上最大級の竜脚類であるアルゼンチノサウルスに非常に近いと位置付けたが、ロンドンの「Natural History Museum」に勤める恐竜学博士のポール・バレット氏は、「巨大な生き物の骨であることは認めるが、これと似た骨の発見は多々あり、サイズはあくまでも推定値でしかない」として、世界最大級の新種の恐竜を発見とはしゃぐことには慎重論を唱えている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)