ブラジルを流れるアマゾン川流域でこのほど、UKの文字が書かれた人工衛星ロケットの破片が発見された。「空からこんなモノが落ちてきて直撃されたら、ひとたまりもない」と、その大きさに付近の人々は驚きを隠せないもようだ。
アマゾン川にも近いブラジル北部のとある河川でこのほど、人工衛星ロケットの胴体破片かと思われる、英字のペイントが施されたカーボンファイバー製の板状の物体が発見された。この画像は英メディア『metro.co.uk』が伝えているその記事のスクリーンショット。話を聞きつけた地元の人々がたくさん駆けつけたところである。発見したのはその川で釣りをしていたマノエル・アルベスさんという73歳の男性。たまたま網に引っ掛かったそうだ。
その物体の表面には、英国宇宙庁を意味する“UK Space Agency”、欧州各国が共同で開発した人工衛星打ち上げプロジェクト企業、“Arianespace”の文字がはっきりと見てとれる。この件について英国宇宙庁の広報担当者は、「昨年7月25日、ヨーロッパ最大の通信衛星プロジェクト“Alphasat”のために、ブラジルと隣接するフランス領ギアナのクールー基地(Kourou)から打ち上げられた“Ariane 5”というロケットの表面部分から落下したものです」と説明。ただしこの破片の落下地点は大西洋であり、その後に漂流してその河川にたどりついたのではないかとしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)