昨年11月に、あまりにも壮絶な事故死を遂げた俳優ポール・ウォーカー(享年40)。そのポールに代わり『ワイルド・スピード』最新作の撮影には弟2人が参加しているが、うちひとりコーディーさんがこのほどインタビューに応じて、その胸中を明かした。
友人がハンドルを握る車に乗ったものの、木や街灯に激突し大炎上。この事故で大火傷と怪我を負ったポール・ウォーカーは、そのまま帰らぬ人となった。そのポールの遺作となった映画『ワイルド・スピード』最新作だが、死亡時はまだ撮影の真っ最中。しかし執念で映画撮影続行を決意したスタッフ、キャストたち、そして亡き兄のために弟2人が立ち上がり、現在その代役として撮影に参加している。
そのひとりコーディー・ウォーカーさんがこのほどAP通信社のインタビューを受け、そこで切ない胸のうちをこのように明かしている。
「まだ(兄の死から)日が浅いですからね。現実のような気がしません。このような業界で映画の仕事をしていた兄は、何か月も家を留守にすることがありましたから…。僕は(兄が不在時は)電話でしかやり取りができませんでした。だから…(兄の死を実感するには)まだ時間がかかりそうです。」
「兄は、無名の僕のことがとても羨ましいと言っていました。こんな風に言っていましたよ。『俺は映画にも行けないよ。観たい映画も観られない。お前にはそういうことができるんだよな』って…。」
兄との会話を思い出し笑顔を見せながらも、目に涙をため声を震わせたコーディーさん。その心の中には、優しかった兄との思い出が今も生き続けていることだろう。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)