1994年にシアトルの自宅で拳銃自殺を図り、27歳の若さでこの世を去った「ニルヴァーナ」のカート・コバーン。この大スターの検視結果には不審な点もあったことや、新たな証拠映像が見つかったことをシアトル警察が発表。場合によっては死因の再調査が始まる可能性があるようだ。
伝説のグランジバンド「ニルヴァーナ」でボーカル&ギターを担当し、1991年のアルバム『ネヴァーマインド』により世界のロックスターと呼ばれるようになったカート・コバーン。1994年4月にシアトルの自宅で拳銃自殺を図ったことが報じられて20年が過ぎたが、このほどシアトル警察署の保管庫で、これまで確認されることがなかったカートの死に関する写真や映像が多数発見されたという。
カートの生前の様子を振り返ると、自殺につながるような話題がいくつも見つかる。ご存知のとおりカートは自殺の2年前に女性ロックンローラー、コートニー・ラブと結婚してフランシス・ビーンさんという娘をもうけたが、「僕はバイセクシャルかも」と告白。スターダムをのしあがるも双極性障害からくるうつ症状とヘロイン依存に苦しむようになり、未遂に終わったがローマで自殺を図ったこともある。また1994年4月の自殺はリハビリ施設での治療を終えて自宅に戻った3日後とみられており、拳銃自殺の前に致死量のヘロインを摂取し「いっそ燃え尽きてしまいたい」なる遺書を残している。
ところがシアトル警察は20日、警察が証拠品として保管していたものの未確認であった4本のフィルムをもとに、カートの死因について再調査に入る考えもあることを発表した。実はカートが亡くなる数週間前、「自室に閉じこもった拳銃を手にカートが自殺をほのめかしている」との通報を受け、シアトル警察はコバーン家に向かっている。その際カートが「死ぬ気なんてありませんよ」とまったくの平常心であったことに警察官は困惑したといい、これが疑問として長く残っていたもよう。画質はポラロイド写真よりも鮮明でかなり有力な手がかりになるというが、一旦は「自殺」と断定されたものを覆すほどの証拠となるかどうかは不明だそうだ。
※ 画像はplejer.netのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)