北アイルランド出身の俳優リーアム・ニーソン(61)は、60代にして第一線を走る世界のトップ俳優のひとりだ。そんなリーアムの演技力とカリスマ性に注目した映画製作会社が「ぜひ『007』のジェームズ・ボンド役を演じてほしい」と過去に打診してきたこともあるというが、リーアムの答えは「No」。理由は「ある女性の願いを聞き入れたため」とリーアムは明かしている。
俳優の多くが憧れる、『007』シリーズのジェームズ・ボンド役。それを「ぜひともあなたにお願いしたい」と言われながら、リーアム・ニーソンは最後まで首を縦には振らなかったそうだ。その決断について、このほどリーアムは『Hull Daily Mail』紙にこのように語っている。
「そう、かなり熱心にオファーされたよ。」
「あれは18年か、19年前のことだった。でも当時婚約中だった(亡き)妻に、こんな風に言われてしまった。『もしあなたがボンド役を引き受けるのなら、結婚の話はなかったことにするわ』ってね。」
これを聞き、結婚を切望していたリーアムはオファーを断ることを決意、ボンドを演じることはなかったという。そんな夫妻は1994年に結婚し、1995年、続いて1996年には子供が生まれ幸せなファミリーに。しかし2009年に妻はスキーレッスン中の負傷が原因で脳死状態となり、ほどなくして帰らぬ人となってしまった。今も妻の死を現実とは信じがたいというリーアムは、先日TVで以下のようにコメントし、ファンの涙を誘ったばかりだ。
「今でもドアが開く音が聞こえるたび、妻の声が耳に飛び込んでくるような気がしてしまうんだ。」
妻と結婚する前から妻が亡き今に至るまで、リーアム・ニーソンの愛に揺らぎはない。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)