常に開放感を求めていると言われる南米ブラジルの女性たち。特にビーチに出れば、その大胆さはピークに達するようだ。ところがブラジルは今、国をあげてトップレスビーチの取り締まりを強める方針を打ち出している。「トップレスの何がいけないの!」と女性たちはこのほど抗議デモを行ったが…。
ブラジルはリオ・デ・ジャネイロで21日、美しいことで有名な「イパネマ」のビーチにおいて女性たちがバストもあらわに抗議のデモを繰り広げた。ブラジル政府がビーチでの過激な露出を強く取り締まる旨の条例をこのほど制定したことに反対しており、彼女たちは「私たちは裸になりたいの。トップレスに問題なんてないはず」との主張を繰り返した。
ところがこの抗議活動、情報を聞きつけてやってきた100名を超す男性カメラマンに対し、デモに参加した女性はたったの3~4名。カメラマンたちの前で堂々とブラをはずして見せるも、そのうちの1名はなんと73歳。垂れてしまったバストをさらしながら、勇ましい声で「胸は人に危害を与えるものではないし、そんな考え方は男優先社会の表れ、間違った清教徒主義だわ!」と抗議するも、どことなく虚しい。主催者の女性はメディアの取材に「こんなにも大勢の男性が女性の胸を見たい一心でここに集まってくれたのよ。これには大感激だわ」と語るが、事前にはトップレス派の女性約2000人が参加の意欲を示していただけに、「皆さんたら逮捕を恐れて急に臆病になってしまったようね」とやや残念がってみせた。
サンバではトップレス嬢たちが踊りまくるように、ブラジルにおける性の開放感は歴史的にも世界的にもかなり有名で、ビーチではトップレスどころか全裸になってしまう女性も多い。だが1940年代まではビーチでトップレスになると公然わいせつの罪に問われ、3か月間の服役を命じられていたという。「トップレスビーチ」という言葉が登場して、世界各地でそうしたリゾート地が独特の賑わいを見せるようになったのはその後のこと。しかし相対的なモラルの低下や盗撮行為、性的なものを含む犯罪件数の増加も見逃せない問題であり、近年どこの国でもトップレスビーチ廃止に向けた取り締まりを強化する傾向を見せている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)