2013年NHK紅白歌合戦の出場歌手が発表され、そのうち初出場は9組となった。念願の単独初出場となるNMB48や岩手県在住の民謡歌手・福田こうへいなど話題性のある歌手9組が選ばれている。その中で一番注目されるのは誰かについてネットで意識調査を行ったところ、2組への注目度が特に高いことが分かった。
テレビ番組の視聴率について語られることが多い中で、特にNHK紅白歌合戦の視聴率は毎年注目される。今年はドラマ『半沢直樹』(TBS)の最終回が瞬間最高視聴率46.7%を記録しており紅白関係者としてもなんとかそれを上回りたいところだ。
11月25日に『第64回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表された。紅組ではAKB48グループから3グループが出場する。また、ももクロやE-girls、白組ではジャニーズ勢などアイドルの出場者が増えたようにも思える。これも若者が他局のお笑い番組に流れるのを食い止めるためだろうか。
それに加えて今回は9組が初出場となるが、アイドルからシンガーソングライターや民謡歌手まで個性的な歌手ばかりである。NHKも視聴率を上げるために幅広いジャンルに目を向けたようだ。
Yahoo!ニュースでは、「今年の紅白歌合戦、注目の初出場歌手は?」という意識調査を実施中だ。(実施期間:2013年11月25日~2013年12月31日)。まだ調査が始まって間もないが、途中経過でもすでに大きな特徴が見られる。
■今年の紅白歌合戦、注目の初出場歌手は?
・E-girls:9.6%(3,120票)
・NMB48:9.2%(2,971票)
・miwa:6.8%(2,206票)
・泉谷しげる:24.4%(7,879票)
・クリス・ハート:10.8%(3,498票)
・サカナクション:9.2%(2,979票)
・Sexy Zone:3.9%(1,258票)
・福田こうへい:5.4%(1,737票)
・Linked Horizon:20.7%(6,707票)
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は32,355人。11月28日11時00分時点)
なかでも泉谷しげる(24.4%)とLinked Horizon(20.7%)の注目度が圧倒的に高い。
これまでに島原雲仙の噴火による災害や東日本大震災での東北の被災地に対してチャリティーイベントや募金活動などの支援を続けてきた泉谷しげる。NHKは「今年のテーマ『歌がここにある』と合致した」と彼に出演を依頼した理由を話している。
Linked Horizonは人気アニメ『進撃の巨人』のオープニングテーマを歌う音楽ユニットで、サウンドクリエイター・Revoを中心にサポートメンバーが演奏する。普段はSound Horizon(通称、サンホラ)として活動しており、従来のファンに加えて『進撃の巨人』でファン層が広がったことからNHKがオファーしたようだ。
あるニュース番組で今回の紅白出場歌手について街頭インタビューしていたが、「泉谷しか知らない」、「泉谷しげるだ!」という声が多く、60代から20代まで男女共に泉谷しげるのことを知っているらしい。また、今回の意識調査でも「泉谷しげるいいね! 春夏秋冬(だけじゃないけど)最高です」、「泉谷さんは、当日、何をやるか期待しています」とやはり名前が挙がっている。
Linked Horizonについてはどうしてもファン層が限定されるので街中のインタビューでは名前が出てこなかった。しかし、意識調査のコメントでは「まじで? うれしすぎる! 彼の出番だけ見るかも。彼というのは進撃のOP歌ってるLinked Horizenのことです」、「Revoがエンタメ業界で行ってきた功績が一般に知られる機会が訪れたのは喜ばしい事だと思うな」といった熱い内容が多い。
ちなみに紅白出場歌手の事前予想では、泉谷しげるとLinked Horizonの名前は全くと言ってよいほど出てなかった。これほど注目されているのだから視聴率への影響も期待される。NHKとしてはこの2組を抜擢したことが功を奏しそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)