バースコントロールもせずに次々と子供を出産し、12歳になったばかりの娘たちの“処女”を次々と男に売っては暮らしていた。そんなとんでもない母親が逮捕された。
コロンビアの首都ボゴダで23日、子だくさんの母マルガリータ・デ・ヘスス・サパタ・モレノ(写真・右=45)が逮捕され、腕が後ろに回った情けない姿で報道陣の前に現れた。コロンビアでは、見せしめのために警察が容疑者を引き連れて記者会見を行うことがままあり、その時の映像はこの通りYouTubeでも公開されている。
逮捕の理由は未成年者に売春を強要という性的搾取。売春防止法違反であり児童福祉法にも触れる厳罰の対象である。この母親はお金のために実の娘たちの“処女”を売り、その後も売春行為を強要していたのだ。マルガリータの隣ではその買春容疑で逮捕された男もうなだれているが、ボゴタ・メトロポリタン署の広報担当者は、「この男は51歳ですが、娘たちの処女をお金で買ったのは同様に年齢の高い男たちばかりでした」と話している。
マルガリータには14人の子供がいるが、うち女の子は12人。そのほとんどが12歳になった途端に、母親が仕組んだ「売春」で処女を失っている。マルガリータは自宅で娘にアルコールやドラッグの摂取を強要し、そこに見知らぬ男が現れ性的行為におよぶという方法で初潮をまだみない娘も被害に遭っていた。
ちなみに男が支払った代金は日本円にして1万5000円から2万円ちょっとという額。逮捕の経緯について同署は、「娘の1人が勇気を振り絞って事実を語ってくれたため、捜査が始まりました。彼女は処女を奪われた上にその後も母親により売春を強要されて妊娠し、母親は堕ろすように命じましたが、それを拒んで14歳で男の赤ちゃんを出産。母と娘たちの間で起きていたことをすべて明らかにしてくれたのです」と説明している。
しかしある日その娘が失踪してしまい、捜査は突然暗礁に乗り上げた。警察への密告がバレたら殺されるのではないかと、母親を恐れるあまり娘は逃げ出していたのだ。彼女が再び警察と連絡を取るようになったことから捜査が再開し、1年の月日を経てやっと逮捕に至ったというが、他の娘たちからも証言を集めようとしたところ、売春婦になった娘や行方不明の娘がいることが発覚。気の毒なほどすさんだ情況だったという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)