これにはマイリー・サイラスも感激していることであろう。「ザ・ビートルズ」から現在まで音楽活動はなんと50年を超え、現代のミュージックシーンにおける最高峰に上り詰めたひとりであるポール・マッカートニーが、最新インタビューで「そんなにマイリーを叩かなくても」と擁護してみせた。
“Sir”の称号も輝かしいポール・マッカートニー(71)が、このほどイギリスのニュース専門TV局『Sky News』とのインタビューに応じた。「この業界も、僕たちがザ・ビートルズとしてやっていたあの頃とは色々なことが大分違ってきたね」と言うポール。しかし彼は決して懐古主義なのではなく、「一生歌を書き続けるつもり。現役であることを心から楽しんでいる」と語る。
女性インタビュアーから“最近の若いアーティストへの感想は? たとえば「ワン・ダイレクション」なんてすごい人気ですが、いかがでしょうか”と訊ねられると、ポールの表情は途端に緩み、優しい笑顔でこう答えた。
「ああ、好きだよ! 彼らはピチピチと若くて美しい。それがとても素晴らしいことなんだ。ちゃんと歌えるし、よく売れてるし、女の子たちを無我夢中にさせてしまうあたり、ちょっと僕たち(ザ・ビートルズ)にも通じるものを感じるね。」
「でも皆、人気バンドを見つけるとすぐに“ビートルズの再来”なんて呼んでしまうだろう? 僕たちに追いつけ追い越せなんてプレッシャーはかわいそうだよ。僕たちがあんな風に金字塔を打ち立てることが出来たのも、あの時代や環境が味方してくれたから。今の子たちに同じ成功を求められるとは到底思えないんだ。」
ポールは他に気になるアーティストとして、ケイティ・ペリーやジャスティン・ティンバーレイク、そしてブルーノ・マーズの名を挙げた。小学生の愛娘ベアトリスちゃん(母親は元妻ヘザー・ミルズさん)が最近の音楽を教えてくれるというから微笑ましい。マイリー・サイラスのバッドガールぶりを伝える報道もよく知っているというポールは、こんな感想を述べて人々をびっくりさせた。
「あれはね、僕から言わせれば卑猥でもなんでもないよ。どこも露出していないのに、何がそんなに問題なわけ? まぁ、ほんのちょっとショッキングってレベルかな。だって正直なところ、僕たちはもっと露骨なものをいっぱい見てきているじゃないか。」
ポール・マッカートニーのような超大物が自分の今のスタイルを擁護してくれたとあれば、マイリーもご機嫌であろう。もっともベアトリスちゃんは10歳。父親としてもまだ安心して見ていられる年齢だ。これがもしも中学生以上であれば、ポールも「娘がやけに派手になって、叱ったら“でもマイリーがやってるんだもん”なんて言うのさ。困ったもんだよ」などと話していたのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)