40歳を過ぎた人気女優をめぐるこの手の話は、実は珍しくないハリウッド。ジェニファー・ロペスが例外であるわけはなかった。「私より若くてキレイな女性と共演するならイヤ」という理由で、素晴らしい映画への出演話を蹴っていたようだ。
「とても多くを要求されるが、この役にはどうしても彼女独特の華やかさが欲しい」。そんな風に言われてきたジェニファー・ロペスもすでに44歳。そのディーバっぷりは40代も半ばとなった今、まさに全盛期を迎えたという感じだ。
このほど『The 33』という映画への出演の話を降りたジェニロペ。これは2010年8月5日にチリ北部コピアポ近郊の鉱山で実際に起きた落盤事故のドキュメンタリー映画で、地下700メートルに閉じ込められるも69日後に奇跡的に救出された33人の作業員の手に汗握る闘いの日々を、アントニオ・バンデラスやマーティン・シーン主演で再現する。
恐怖、忍耐、焦り、体力の限界、そして救出という奇跡のハッピーエンド。「こうした題材はハリウッドにとっても10年に一度しかない」と言われ、作品は大ヒットが予想されている。そこに今年6月、ジェニロペが“最後まで諦めずに作業員らの救助にあたったマリア・セゴヴィア”という役で出演すると報じられ、さらに注目が集まっていた。
ところが彼女はこのほど降板を決意。「いったいなぜ?」「もったいない!」との声が高まる中、ジェニロペが「私よりキレイでセクシーな女優が出るのであればイヤ」との条件を提示し、プロデューサー側は“そんなワガママはのめない”と判断したという内部情報が漏れ出てきた。これではジェニロペが蹴ったというより、蹴られたようなものかもしれない。
作業員たちには若い者も多く、それぞれにガールフレンドや愛する妻がいる。そのため、若くてキレイな女優たちも多数出演することにジェニロペは我慢ならないというのだ。ディーバな彼女は音楽活動においても、ツアーに同行させるダンサーを男性8名、女性2名としている。常に“私が女王様”なジェニロペらしい話ではないだろうか。
だが、それもこれもすべては若い恋人キャスパー・スマートの“よそ見”が怖いという、嫉妬を秘めた女心なのであろう。キャスパーとの恋に生きる情熱は素晴らしいが、彼といずれ破局することがあった時、ジェニロペも「彼に夢中になるあまり、あの映画を蹴ったことだけはもったいなかった」と感じるのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)