ドラッグとアルコールへの重度の依存により、今年7月にわずか31歳の若さで命を落としてしまった『glee』の人気俳優コリー・モンティス。その突然の死について、検死を合わせた最終的な検証結果が発表された。
青春TVドラマ『glee/グリー』の中心的存在である“フィン・ハドソン”を演じ、その爽やかな笑顔と温厚な性格で人気を集めていた俳優のコリー・モンティス。ドラッグとアルコールへの依存症を克服できず、祖国カナダに滞在中であった今年7月13日、宿泊していたバンクーバーのホテルの部屋から変死体として発見された。遺体はその後検死解剖に出され、それを踏まえてこのほど警察は最終的な検証結果を発表した。
『TMZ』が伝えているところによれば、報道されていた通りコリーの死因はアルコールと薬物を共に摂取したことによるものと特定され、静脈に注射されたドラッグはヘロイン。部屋にはドラッグ使用に関連した注射器とスプーンがあり、またシャンパンのボトルが2本空になってグラスとともに置いてあったという。その部屋で彼と一緒に過ごした人物がいたという情報は出ていない。
そして気になるのはここ。今年4月に経験していた依存症克服のためのリハビリ治療や禁酒の努力により、彼の体内でドラッグやアルコールへの耐性が弱まっていた、つまり許容量がグンと下がっていた可能性が高いというのである。彼は死の前日である12日夜、マネージャーとともに「Joe’s Apartment」というレストランでお酒とディナーを楽しみ、「Roxy」というナイトクラブへ。その後ホテルの部屋に戻ってさらにシャンパンとはあまりにも飲み過ぎだ。
ここで思い出すのは、2011年7月に急逝したイギリスの人気歌手エイミー・ワインハウス(享年27)。その検死結果も、“3週間ほど断酒していたエイミーが久しぶりに大量の飲酒をしたことで、急性アルコール中毒を起こした”というものであった。ドラッグやアルコールに一旦依存して苦悩のスパイラルに陥ると、なかなかそこから抜け出せない上、リハビリ治療後の自制心こそが命を守るカギとなる。彼らの失敗が大切なことを教えてくれていることを、私たちも忘れてはなるまい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)