映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主人公“マーティ・マクフライ”を熱演し、一躍時の人となったカナダ出身の人気俳優マイケル・J・フォックス(52)。そんなマイケルもわずか30歳の若さでパーキンソン病を発症、以降病気の進行により第一線からはしばし退いていたが、今年はNBCのシットコム『The Michael J. Fox Show』で本格復帰を果たし、ファンを大喜びさせてくれた。さてそんなマイケルがこのほど英紙『ガーディアン(The Guardian)』の取材に応じ、「病気のことで人に同情されるのはまっぴらだった」と本音を明かしている。
女優の妻トレイシー・ポラン(53)、そして4人の子を持つ俳優マイケル・J・フォックスは、今年9月に放映スタートとなったシットコム『The Michael J. Fox Show』に主演し多忙な毎日を過ごしている。しかしパーキンソン病との闘いを20年以上も続けてきたマイケルを、人々はつい「可哀想に…」という目で見ていたもようだ。そんな状況にとても苛立ったというマイケルは、このほど英紙『ガーディアン(The Guardian)』に以下のように胸中を明かしている。
「僕がこなしてきたことのおかげで、今は誰にも同情なんてされない。それって素晴らしいことさ。前は(同情されることに)耐えられなかったよ。同情って、形を変えただけの嫌がらせ行為だね。」
すでに病気を受け入れポジティブに生きているマイケルは、このようにその思いを語っている。
「起こってしまったことは変えられない。だから動揺なんてしないことさ。僕がハッピーな調子で話しているだろ。これって怒りの感情と同じくらいリアルなものさ。僕はただ怒り狂わない方を選択したってことだね。」
病を患い「華々しいハリウッドでの活躍もこれまでか」と言われたマイケルも、50代にしてようやく主役の座に復活。現在主演しているシットコムではパーキンソン病を患うニュースアンカーを熱演しているが、最近応じたインタビューでは「病気のおかげで演技もかつてより達者になったよ」と発言しファンを喜ばせたばかりだ。体調もしっかりと管理し気合いも十分なマイケルだけに、今後も長くトップスターとして活躍してくれそうだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)