英歌手アデル(25)がまだ幼児の頃、実父マーク・エヴァンス(Mark Evans)さんは家族を捨て家を出て行ってしまった。シングルマザーとなった母ペニーさんに育てられ、父への嫌悪感を募らせていったとされるアデル。そんな彼女も子を持つ母になったが、アデルに、そしてアデルの子にマークさんは会いたくてたまらないという。
2012年に、愛する男性サイモン・コネッキさんの子を出産した英歌手アデル。そんなアデルとその息子に「どうしても会いたい」と願うのは、かつて幼いアデルと妻を捨てた実父のマークさんである。現在マークさんはがんを患っており、「死ぬ前に孫を抱きたい」と切望しているそうだ。このほど『The Sun on Sunday』紙のインタビューに応じたマークさんは、切ない胸中をこう明かしている。
「僕は娘と一緒にいてやるべき時に、そばにいなかった。」
「毎日そのことを後悔してきたよ。本当に辛い。」
だからこそ、孫のそばにいたいのだとマークさんは語る。
「まだ孫には会ったこともないし、会えないかもしれない。なにしろアデルと仲直りする前に、僕は死んでしまうかもしれないから。」
だがマークさんはどうしても希望を捨てることができず、「アデルと話ができるのなら…」と努力は続けているそうだ。しかし…。
「娘と連絡することは、米大統領に電話するのと同じくらい難しいよ。」
「アデルの電話番号も、アデルの母親の電話番号も知らないんだ。レコード会社宛てに誕生日カードを送ったけれど、アデルは連絡してくれなかったよ。」
パートタイムで配管工をしているマークさんは、11個もの腫瘍があったとして胃と大腸の手術を受けたとのこと。病巣の転移の有無を調べる検査結果を待っているというが、マークさんは“万が一”を考え悲観的になることもあるようだ。
「孫を公園まで散歩に連れて行ってやりたい。一緒にアイスクリームを食べてみたいね。」
「今さら調子のいいことを言わないで」とアデルも思っているのだろうが、マークさんの“万が一”を考えればその心も揺れるのではないか。ここはひとつ後悔の残らぬ決断を下していただきたいと願うばかりだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)