元気で豪快なおじいちゃんの役をやらせたらピカイチという、名脇役俳優のディック・ヴァン・ダイク。もうすぐ90歳の彼はこのほどロサンゼルスの道路で運転中に車両が炎上する故障に見舞われ、あわやというところで救出された。
1964年の『メリー・ポピンズ』が大ヒットとなり、『恋するパリジェンヌ』や『チキ・チキ・バン・バン』、『Dr.マーク・スローン』を経て俳優として不動の人気と地位を築いたディック・ヴァン・ダイク。近年では『おさるのジョージ』や『ナイト ミュージアム』でエネルギッシュかつコミカルな演技を見せ、高い評価を得ている。
しかしすでに御年87歳というダイク。19日午後2時頃、自らがハンドルを握る愛車のジャガーでカラバサスのハイウェイ101号線をロサンゼルス・ダウンタウン方向に走行中、車内に煙が充満する故障に見舞われ、道路の右端に停車させるも車は間もなく爆発炎上してしまった。
CHP(カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール)の 隊員は「車内に煙が立ち込めた故障車があり、運転席ではドライバーがぐったりしている」との通報を受け現場に急行したが、車はすでに爆発炎上しており、運転席にいたダイクは通りがかったジェイソン・ペニントンさんという男性に手を差し伸べられ、見事に無事救出されていたという。
現場にはほどなくして妻のアーリーンさんが白い車で到着してダイクはその助手席へ乗り込んだが、どうやら病院に行くような怪我もしていないもよう。芸能情報番組『TMZ』の取材にもダイクは動揺することなく、むしろ茶目っ気たっぷりにこう話して豪快に笑いをとっている。
「ああ、こうして生きていられて本当にラッキーだね。きっと強い守護霊がついているのさ。俺の人生は何でもアリだったから、こんなの別に怖くもないよ。あ、そうだ。いい中古のジャガーがあるぞって皆に宣伝しておいてくれ。」
さすがは肝の座った豪快なおじいさん役でおなじみの俳優である。ジョークを交えながらハキハキとそう答えているが、ジェイソンさんが運転席側の扉を開けて脱出に手を貸した際のダイクはかなり混乱していたというから、ちょっと強がっている感じもする。それにしても車内に煙が充満する故障の話を聞くことがままある。決してこれをあなどってはならないようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)