イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】マイケルの死をめぐる裁判。元妻デビー・ロウが核心に迫る証言。<その2>

麻酔薬プロポフォールを投与され、急性薬物中毒により2009年6月に他界したマイケル・ジャクソンの死について、責任の所在を明らかにしようとする全米注目の裁判が現在行われている。14日にはマイケルの元妻デビー・ロウさんが証言台に立ち、彼が痛みを極端に怖がる人物であったことが語られたが…。

2009年6月に急性プロポフォール中毒で突然他界したマイケル・ジャクソン(享年50)の死をめぐり、ロンドンカムバック公演の企画に無理があったとしてAEG Live社(以下AEG)を訴えていたマイケルの遺族。14日の法廷で証言台に立ったのはマイケルの元妻デビー・ロウさんであった。

<その1>でもお伝えしたが、「マイケルの痛みに対する恐怖感は異常なほどでした」と証言したデビーさん。マイケルが鼻に大きなトラブルを抱えていたという事実をも語っている。美容整形で極小サイズに削られた鼻は、見た目についての本人の満足感とは裏腹に、実はとんでもない苦痛をもたらしていたそうだ。

「マイケルの鼻の内側にはひどい瘢痕があり、膨れ上がっていたために彼は常に呼吸が困難でした。鼻の神経は過敏ですから、そこに注射するというのは想像を絶する苦痛なのです。」
「私はマイケルにノーと言えた1人であったように思います。でも私がいくら鎮痛薬に頼ってはダメだと話しても、彼は痛みの方がもっと怖い、死よりも眠れないことの方がもっと辛いと言い、そのうちに医師たちは彼を8時間眠らせてあげることに力を注ぐようになっていったのです。」

この証言からマイケルが不眠と痛みばかりか呼吸困難という悩みも抱え、医師らは鎮静、鎮痛に力を貸すことのみに懸命になっていたことがうかがえる。また死をも恐れぬマイケルが、自ら強い薬の使用を求めていた可能性もありそうだ。もっとも腕の怪しいコンラッド・マーレイを専属医としてマイケルにあてがい、その報酬を支払っていたのがAEGであったことも忘れてはなるまい。

ロンドンカムバック公演の企画について、デビーさんは「2夜連続でコンサートをする体力なんて、マイケルにはとてもなかったと思います」と主張。誰とは名を明かさなかったものの、「麻酔薬プロポフォールを投与してマイケルを4~5時間眠らせ、何も治療を施していないのに、目が醒めたマイケルに“はい、今日の治療は終わりましたよ”なんて嘘をつく医師が1名いたことを、私はよく知っています」と証言した。

デビーさんの出番はまだ続く。彼女が言いたいことは山ほどありそうだ。マイケルの人となりをよく知り、本当に近くから見ていた成人であるだけに、彼女の発言には実に興味深いものがある。しばらく注目を続けていきたい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)