あの3D・SF映画の超大作『アバター』について、続編の制作がいよいよ実現するもようだ。しかもジェームズ・キャメロン監督の頭には、シリーズ続編の構想がすでに3作品もあるというから驚きである。
最新映像技術に基づいて制作され、英米アカデミー賞、ゴールデングローブ賞ほか輝かしい賞を総なめにするメガヒットとなった、2009年の3D映画『アバター』。『ターミネーター』や『タイタニック』を経たジェームズ・キャメロン監督が長年温めてきた構想を映画化した超大作で、SFアクションでありながら「涙がこぼれた」という者も多い。
そのキャメロン監督と20th Century FoxのCEOジム・ギアノプロス氏が1日、『アバター』続編の制作について発表。『アバター2』だけでなく、『アバター3』、『アバター4』まで決定したというから驚きである。「その続編のストーリーを書き進めるにつれ、とても2作品では収まり切らないことを痛感した次第です」と監督。そのプロジェクトは来年始動となり、なんと2、3、4は同時期に撮影が進められるそうだ。
「『アバター』の大反響はかつてない貴重な経験であり、とんでもない額の興行収入となりました。あの作品が生み出した世界やキャラクターたちも、今では私が期待した以上に豊かになってしまいましたね」とも話す監督。『アバター』のおかげで監督は2010年のハリウッド長者番付第1位(257ミリオン・ドル)となっていただけに、続編を作ることでファンにそれを還元したいという気持ちもあるようだ。
また「長年尊敬してきた皆さんです」と添え、新『アバター』では脚本に『宇宙戦争』のジョシュ・フリードマン、『野蛮なやつら/SAVAGES』のシェーン・サレルノ、『猿の惑星: 創世記』のリック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァーを迎えることを説明した。
ちなみに『アバター2』の公開は2016年12月を、3は2017年を、そして4は2018年の公開を目指すとのこと。映像はこよなく美しく、ストーリーにもインパクトがあった『アバター』。だが“1の方が良かった”とは決して言わせないのが、ジェームズ・キャメロンという映画監督のプライドである。これはおおいに期待してみたい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)