俳優ピアース・ブロスナンの娘が「卵巣がん」のため、このほどロンドンの病院で亡くなっていたことが分かった。遺伝性の乳がんと卵巣がんが大きな話題になっている中でのきわめて悲しい出来事である。
007シリーズで大変多くのファンを作った俳優のピアース・ブロスナン(60)が、悲しみに打ちひしがれている。娘のシャーロットさんが「卵巣がん」を患い、闘病の末6月28日に41歳の若さで亡くなったのだ。
シャーロットさんはブロスナンの前妻で、『007 ユア・アイズ・オンリー』でボンドガールを務めた女優カサンドラ・ハリスの連れ子。以前の結婚相手であったダーモット・ハリス氏との間に生まれた娘である。しかしカサンドラはブロスナンとの再婚後に卵巣がんを患い、4年闘病した末1991年にたった43歳の若さで死亡。ブロスナンは実子である幼いショーンと、クリストファー、シャーロットという2人の養子を育てながら彼女を必死に看病した。
あれから22年、なんとも悔しいことに卵巣がんはカサンドラに続いてその娘シャーロットさんの命をも奪ってしまった。ブロスナンはこのほど米誌『People』に、家族の悲しみをこう伝えている。
「闘病生活は3年でした。娘のシャーロットは勇気や誇りを胸に頑張ってきたのですが、ついに卵巣がんとの闘いに敗れました。夫のアレックス、2人の子供、またきょうだいに見守られながら息を引き取りました。美しく気高いシャーロットを失い、私たち家族は悲しみで胸が張り裂けそうです。しばらくそっとしておいて頂ければと願ってやみません。」
シャーロットさんの娘イザベラちゃんは14歳、息子のルーカス君はまだ8歳とのこと。妻を失ったアレックスさんは、ブロスナンのかつてと同じ状況におかれ、同じ頑張りを強いられことになる。ブロスナンは「この病がいつか不治の病でなくなることを心から祈っています」と締めくくった。
ちなみにブロスナンは元モデルでTVリポーターをしていたキーリー・シェイ・スミスと2001年に再婚。2人の間にはディラン・トーマス君(16)、パリス君(12)という2人の子がいる。シャーロットさんの安らかなる眠りとともに、こんな無邪気な子供たちとの賑やかな空間にブロスナンの悲しみが少しずつでも癒えていくことを祈るのみである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)