昨年、女優リンジー・ローハン(27)が主演して撮影された映画『The Canyons(原題)』。撮影中にはリンジーのワガママや奇行でトラブルが続出、撮影が難航したこともあったというが、それでもメガホンをとったポール・シュレイダー監督(66)はリンジーの才能を絶賛している。
このたび『Film Comment』誌にて、名監督ポール・シュレイダー氏はリンジー・ローハンの女優としての力量を以下のように説明した。
■故マリリン・モンローを上回る才能の持ち主
「モンローとリンジーの類似点には驚かされてしまった。」
「リンジーが自然に演技をする才能は、モンロー以上だ。だがモンローと同様に、リンジーには“偽ることができない”という弱点がある。」
「“きちんと演じるには本当にその感情を経験していなきゃならない”とリンジーは考えている。そのせいで情緒が不安定にもなるし、セットでの遅れやメロドラマのような状況が生じてしまう。」
■リンジーと仕事した経験
「遅刻や予測不可能な出来事、かんしゃく、欠勤、ワガママなどだらけだった。」
「そういうドタバタやストレスはあったが、それは取るに足りないこと。そもそも監督というものは、良からぬ行為をする人間がいたって撮影はできるもの。でもカリスマ性のない役者ばかりでは、撮影は不可能なんだ。」
「ワガママな考え方なのかもしれないが、リンジーと働けたことは素晴らしい経験になった。」
過去に何度もモンローと比較され、その姿を模したポーズで写真を撮影したこともあるリンジー。今もなお大勢の映画ファンに愛されているモンローだが、「その才能を超える」との評価を受けリンジーもさぞ光栄だろう。それを存分に発揮するため、リンジーはしっかりと更生しショービズの世界に戻ってくることを関係者たちは願っている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)